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胸郭出口症候群
肩こりに似た「胸郭出口症候群」に注意しましょう
![手にしびれを感じている女性](https://awata-ojikouen.com/wp-content/uploads/2023/10/kyokaku1_rs.jpg)
肩の痛みや動かしにくさなどの症状があると、「肩こりだろう」と考える方が多いのではないでしょうか。
しかし、肩こりに似た症状が現れる「胸郭出口症候群」の可能性があります。
胸郭出口症候群は、胸郭を通る神経や血管が圧迫されてしまう病気です。
肩こりに似た症状が現れるため、肩こりだと勘違いしてしまい発見が遅れることも珍しくありません。
しかし、胸郭出口症候群は放置すると手や腕の運動や知覚などの神経障害が生じてしまいます。
肩こりだと軽視するのではなく、胸郭出口症候群について知り、適切に対処することが大切です。
目次
contents
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こんなお悩みありませんか?
trouble
こんなお悩みありませんか?
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胸郭出口症候群とは?症状・特徴について
symptoms
胸郭出口症候群とは?症状・特徴について
symptoms
胸郭出口症候群は、肩こりに似た症状が現れる病気として知られています。
肩こりとは異なり、胸郭出口という神経と血管の通り道が圧迫されることで発症します。
胸郭出口症候群の特徴を知り、適切に対処することが大切です。
また、メカニズムや原因を知っておくことで適切な対処や予防法がわかります。
![右腕に違和感を感じている女性](https://awata-ojikouen.com/wp-content/uploads/2023/10/kyokaku2_rs.jpg)
胸郭出口症候群の症状・特徴
首と胸との間にある狭い通路のことを胸郭出口といいます。
胸郭出口を通過する神経や血管が何らかの原因で圧迫され、肩から指先にかけての症状が起きた状態が「胸郭出口症候群」になります。
神経や血管の圧迫が起こる部位によって、3つのタイプに分けられています。
胸郭出口症候群のタイプ
神経症状
胸郭出口症候群では、肩から腕につながる神経が圧迫されてしまいます。
そのため、肩から手にかけて痛みやしびれ、だるさなどの神経症状が現れます。
手の運動神経が圧迫されれば、握力の低下や手指の動かしにくさなどの運動障害も発生します。
血流不良による症状
胸郭出口症候群では、鎖骨下動脈・静脈が圧迫されてしまいます。
これらの血管の圧迫によって血流が悪くなり、手の冷えやむくみが生じやすくなります。
また、腕や手に蒼白感が生じることもあります。
タイプ別の特徴
斜角筋症候群
肋骨から頸椎にかけて存在する斜角筋という筋肉の通り道が狭まるタイプです。
斜角筋は首の動きに関わる筋肉のため、首や肩に痛みが生じます。
腕や手のしびれや運動障害をともなうこともあります。
斜角筋症候群は、筋力不足や不良姿勢、いかり肩の方に発症しやすいです。
肋鎖症候群
肋骨と鎖骨の間にある肋鎖間隙という通り道が狭まるタイプです。
腕から指先にかけてのしびれや、握力の低下、鎖骨下の痛みなどが生じます。
本来であれば肋鎖間隙に骨は存在しませんが、「頸肋」という骨ができることが原因で発生します。
なで肩の方に多いタイプになります。
小胸筋症候群(過外転症候群)
胸の外側あたりにある小胸筋が過緊張を起こし、小胸筋の下を通る血管や神経を圧迫するタイプです。
腕を挙げる動作で圧迫が強まるため、痛みやしびれ症状が現れます。
例えば、つり革を持つ、洗髪する、高い位置の物を取ろうとするなどの動作が挙げられます。
猫背や巻き方、なで肩の方に多いタイプです。
胸郭出口症候群の原因
Cause
胸郭出口症候群の原因
Cause
胸郭出口症候群が起こる原因についてみていきましょう。
![身体の違和感を感じている様子](https://awata-ojikouen.com/wp-content/uploads/2023/10/kyokaku3_rs.jpg)
前・中斜角筋の間が狭い
首の左右と前外側には3つの筋肉があります。
前から前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋となり、その内の前斜角筋と中斜角筋の間にある血管や神経の通り道が狭まることで胸郭出口症候群が発生します。
前・中斜角筋の間の通り道が狭まる原因には、次のようなことが挙げられます。
・不良姿勢による首への負荷
・無理な筋トレや過度な練習による疲労蓄積
・心理的ストレスによる肩まわりの筋緊張
など
![鎖骨を触る女性](https://awata-ojikouen.com/wp-content/uploads/2023/10/kyokaku4_rs.jpg)
鎖骨と第一肋骨の隙間が狭い
鎖骨と第一肋骨の間には、胸部から腕へつながる神経や血管の通り道があります。
その通り道が狭まると、胸郭出口症候群を発症します。
鎖骨と第一肋骨の隙間が狭まる原因には、次のようなことが挙げられます。
・手を高く挙げて行うスポーツや仕事をしている
(野球やテニス、バスケットボール、バレーボールなど)
・なで肩の方の場合、鎖骨と肋骨の隙間が狭まりやすい
など
![手首を触る女性](https://awata-ojikouen.com/wp-content/uploads/2023/11/thoracic-outlet-syndrome_01.png)
異常な線維が走っている
異常な繊維束が形成され、神経・血管を圧迫することで胸郭出口症候群を発生することがあります。
これは、頸椎の横突起が先天的に長くなり、その先端から伸びる繊維束が神経や血管を圧迫しています。
胸郭出口症候群の類似症状
similar symptoms
胸郭出口症候群の類似症状
similar symptoms
胸郭出口症候群だと思っていたら、異なる病気やケガが原因だったというケースもあります。
類似した症状の現れる病気やケガについても知っておきましょう。
類似症状の例
頚椎椎間板ヘルニア
首の骨と骨の間にある椎間板に亀裂が入り、中から飛び出してきた髄核が神経を圧迫する病気です。
首や肩の痛み、腕や手のしびれ症状が現れるため、胸郭出口症候群の症状に類似しています。
脊髄腫瘍
脊髄に腫瘍が発生することで、神経が圧迫されます。
そうすると、腕や手のしびれ、感覚障害、筋力の低下などの症状が現れます。
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胸郭出口症候群の対処法
APPROACH
胸郭出口症候群の対処法
APPROACH
胸郭出口症候群は、日常でもケアすることで症状の緩和が期待できます。
症状がつらいときには、適切に対処して症状の緩和を目指しましょう。
また、予防を心がけておくことも大切です。
首まわりの筋肉を温めることで筋緊張が緩みます。
そうすると、圧迫されていた神経や血管の通り道の狭まりも緩和され、症状の緩和が期待できます。
入浴や温めたタオルなどで首まわりを温めてください。
姿勢を矯正する
姿勢が悪いと首への負荷や、鎖骨下へ通り道の狭まりが発生します。
日頃から姿勢を正すことが、胸郭出口症候群の改善・予防につながります。
マッサージやストレッチ
マッサージやストレッチをすることで筋緊張が緩和されて血管や神経の圧迫が緩みます。
首や肩を中心にマッサージやストレッチを行ってください。
胸郭出口症候群の予防法
PREVENTION
胸郭出口症候群の予防法
PREVENTION
胸郭出口症候群は、繰り返し発症することがあります。
日頃から予防を心がけましょう。
僧帽筋を強化する
僧帽筋とは肩にある筋肉です。
僧帽筋を鍛えることで首や肩にかかる負荷が軽減され、胸郭出口症候群のリスクを下げられます。
僧帽筋のトレーニング法
①水の入ったペットボトルを準備します。
②ペットボトルをダンベルに見立て、両手でペットボトルの両端を持ちます。
③肘は曲げず、顎の高さまで持ち上げ、下ろします。
④この動作を30回繰り返してください。
肩への負担を減らす
肩に負担がかかると、筋緊張から胸郭出口症候群が起こりやすくなります。
日頃から肩に負担をかけないように注意してください。
姿勢を正す、バッグの持ち方を見直すなどすることで肩への負担が軽減されます。
腕を挙げる動作を控える
腕を挙げる動作をすると、神経や血管が圧迫されやすくなります。
胸郭出口症候群の疑いがあるときには、腕を挙げる動作を控えるようにしましょう。
よくある質問
Q&A
よくある質問
Q&A
胸郭出口症候群は自然に回復することもありますか?
症状が自然に緩和されることもありますが、根本の原因から改善しなければ再発する可能性があります。
胸郭出口症候群が悪化するとどうなりますか?
手指が思うように動かせなくなるなど症状が悪化するだけではなく、場合によっては手術が必要になることもあります。
胸郭出口症候群はどんな人がなりやすいですか?
猫背姿勢や巻き肩など姿勢が悪い方、なで肩・いかり型の方、運動不足で筋力が低下している方などが挙げられます。
スポーツが原因で胸郭出口症候群を発生した場合、スポーツは中止すべきですか?
症状が緩和されてくるまで手を挙げるなど悪化する動作は避けるべきです。
胸郭出口症候群かどうか判断する方法はありますか?
鎖骨下あたりを押さえた時に痛みやしびれ症状が現れると胸郭出口症候群の可能性があります。
当院へご相談ください。
胸郭出口症候群の施術は保険適用されますか?
痛みが発生した状況によるため、ご相談の際にお身体の状況と合わせてお尋ねください。
肩こりと胸郭出口症候群の症状の違いが知りたいです。
肩こりは肩まわりの重だるさを感じますが、胸郭出口症候群の場合は肩や腕にチリチリとした痛みやしびれ症状が現れます。
なで肩が原因で胸郭出口症候群になってしまった場合、どうすればいいですか?
僧帽筋など肩まわりの筋力を高めれば、胸郭出口症候群の予防につながります。
胸郭出口症候群は一度改善しても再発することはありますか?
はい。
不良姿勢など日常の習慣が改善されなければ再発することがあります。
接骨院では胸郭出口症候群にどんなアプローチをしますか?
当院では、筋肉や骨格など身体の内側にアプローチして症状の緩和・改善を目指します。