アイシング
オスグッド
スポーツをするお子さまに生じる膝の痛み
![膝を押さえる人](https://awata-ojikouen.com/wp-content/uploads/2023/09/osgood_01.png)
成長期でスポーツをしているお子さまが、膝の痛みを訴えることは珍しくありません。
成長期特有の「成長痛」だろうと考えて放置していませんか?
成長期のお子さまに起こる膝の痛みは、「オスグッド」というスポーツ障害の可能性があります。
オスグッドは成長痛の一時的な痛みとは異なり、症状が進行してしまいます。
痛みが悪化するだけではなく後遺症として残ってしまうケースもあるため、
早期から適切に対処することや予防を心がけることが大切です。
安全にお子さまがスポーツを続けられるように、オスグッドの特徴や対処・予防について知っておきましょう。
目次
contents
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こんなお悩みありませんか?
trouble
こんなお悩みありませんか?
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オスグッドとは?症状・特徴について
symptoms
オスグッドとは?症状・特徴について
symptoms
オスグッドは成長期のお子さまに起こることが多いスポーツ障害の一種です。
膝の痛みが症状として現れるため、成長痛と勘違いされてしまうことも少なくありません。
成長痛と区別して適切に対処するためにも、症状の特徴や原因について理解しておきましょう。
![痛みで膝を押さえる人](https://awata-ojikouen.com/wp-content/uploads/2023/09/osgood_02.png)
オスグッドの症状・特徴
オスグッドの症状の特徴や、成長痛との違いをみていきましょう。
症状
オスグッドの正式名称は、「オスグッド・シュラッター病」です。
成長期の少年に発症することが多いといわれています。
脛骨粗面の隆起
オスグッドは、膝のお皿の下にある脛骨粗面という骨が突き出る病気です。
徐々に骨は突き出てくるような形になるため、初期では気づかれないことも少なくありません。
炎症による腫れ・熱感
骨が突き出ることで周囲の筋肉や腱に炎症が起こり、熱感を覚えます。
患部が赤く腫れるようなこともあります。
痛みの特徴
炎症による痛みをともないますが、運動時に痛んで休むと緩和するという特徴があります。
とくに膝を屈伸させる動作で痛みが増します。
成長痛との違い
成長期のお子さまに生じる膝の痛みには、成長痛も挙げられます。
症状が似ているため、勘違いされることも多いです。
ただし、成長痛の痛みは一時的であり、腫れや熱感などの症状は現れません。
一方で、オスグッドは症状が進行していきます。
腫れや熱感など炎症による症状が現れるという違いがあり、適切な対処が必要です。
オスグッドになりやすい方の特徴
オスグッドは、成長期のお子さまの中でもスポーツをしている少年に起こりやすい病気です。
オスグッドになりやすい方の特徴として、次のようなケースが挙げられます。
・スポーツ時に身体へ力が入っている
・ジャンプする動作が多いバレーボールをしている
・ジャンプやダッシュなど膝を使うことの多いバスケットボールをしている
・ダッシュやキックを繰り返すサッカーをしている
・ダッシュなど膝の屈伸が多い野球をしている
オスグッドの原因
Cause
オスグッドの原因
Cause
オスグッドは脛骨粗面という骨が出てくる病気ですが、なぜ骨が出てくるようなことが起こるのでしょうか?
オスグッドが発生する原因には、次のようなことが挙げられます。
![バスケットボールをする少年たち](https://awata-ojikouen.com/wp-content/uploads/2023/09/osgood_03.png)
オーバーユース
オーバーユースとは使いすぎを指します。
膝の曲げ伸ばしを繰り返すようなスポーツをしていると成長途中の膝周辺の骨や筋肉が引っ張れてしまいます。
その結果、軟骨の剥離などが発生し、オスグッドが起こってしまいます。
とくにサッカーやバスケットボール、バレーボールなど膝を屈伸させる動作の多いスポーツで発症することが多いです。
![バレーボールをする選手たち](https://awata-ojikouen.com/wp-content/uploads/2023/09/osgood_04.png)
急激な骨の成長
子どもの骨は軟骨で、硬い大人の骨へと成長していきます。
急激に骨が成長すれば、軟骨の一部が剥がれてしまい、炎症が起こってしまいます。
また、骨の成長に筋肉や腱が追いつかず、筋肉が引っ張られることで痛みが生じることもあります。
![太ももを触る人](https://awata-ojikouen.com/wp-content/uploads/2023/09/osgood_05.png)
太ももの柔軟性低下
大腿四頭筋は脛骨粗面に付着しています。
大腿四頭筋の柔軟性が低下して硬くなっていると縮む力で骨が引っ張られてしまい、炎症が起こります。
柔軟性の低下は運動やストレッチの不足、スポーツ前の準備運動不足などが原因で発生します。
![X脚、O脚のイメージ](https://awata-ojikouen.com/wp-content/uploads/2023/09/osgood_06.png)
X脚などの内股傾向がある
X脚は両膝が内側に弯曲しており、いわゆる「内股」と呼ばれる状態です。
X脚の場合、大腿四頭筋の内側が引っ張られやすくなり、オスグッドが発生しやすくなります。
オスグッドの類似症状
similar symptoms
オスグッドの類似症状
similar symptoms
膝の痛みが生じる病気は、オスグッドだけではなりません。
オスグッドに類似した症状が現れる病気についても知っておきましょう。
類似症状の例
ジャンパー膝
ジャンプ動作の繰り返しで起こる、膝の痛みです。
膝蓋骨(膝のお皿)周囲に痛みが生じることが特徴です。
ランナー膝
正式名称を「腸脛靭帯炎」と呼び、膝の外側に疼くような痛みを覚えます。
長時間のランニングを継続的に発生する方に発症することが多いです。
成長痛
成長期に起こる一時的な下肢の痛みです。
成長期には骨の筋肉の成長スピードが異なるため、痛みが発生すると考えられています。
夕方から夜間に疼くような痛みが現れます。
症状に対する施術のご案内
recommend
症状に対する施術のご案内
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![](https://awata-ojikouen.com/wp-content/uploads/2023/10/接骨メニュー.png)
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オスグッドの対処法
APPROACH
オスグッドの対処法
APPROACH
オスグッドは放っておけば、症状が悪化するだけではありません。
後遺症として残ってしまう可能性もあるため、初期段階から適切に対処することが大切です。
また、成長期のお子さまがいる場合にはオスグッドが起こらないよう、予防を心がけましょう。
痛みや熱感がある場合、炎症が起こっていると考えられます。
冷やせば炎症が抑制されるため、保冷剤などで患部を冷やしてください。
冷やす際にはタオルなどで巻いて直接皮膚には当てないようにし、15分ほどで冷やす時間を区切ります。
一定期間の運動制限
痛みや腫れがあるときに無理をして運動を続けていると、悪化する可能性があります。
一定期間は運動を休むことが大切です。
ストレッチ
痛みが緩和されてくる時期には、ストレッチで筋肉の柔軟性を高めます。
膝に負担を与えないように太ももをストレッチしましょう。
太もものストレッチ法
①椅子に浅く座ります。
②一方の足を伸ばし、両手を伸ばした足の太もも上に置きます。
③背中が丸くならないようにしながら上半身を倒し、筋肉が伸びていると感じる姿勢で30秒ストレッチします。
④反対側も同様に行ってください。
テーピング
テーピングをすれば患部を固定しながら補強できます。
日常生活でも痛みが出るような場合は、患部周辺をテーピングしましょう。
オスグッドの予防法
PREVENTION
オスグッドの予防法
PREVENTION
オスグッドは成長期のお子さまならば誰にでも起こり得ます。
オスグッドが発生しないように日頃から予防を取り入れてください。
栄養バランスの良い食事
成長期には骨や筋肉の成長が急速に進むため、栄養が必要になります。
頑丈な骨や筋肉を作れるように、日頃から栄養バランスの良い食事をとることが大切です。
ストレッチ
大腿四頭筋の筋肉が硬くなっていると、オスグッドの発生リスクが高まります。
日頃からストレッチで柔軟性を維持しましょう。
大腿四頭筋のストレッチ法
①うつ伏せに寝て、片足を膝からお尻に近づけるように曲げます。
②上半身は床につけたまま、曲げた足の足首を手で掴んでお尻側に引っ張ります。
③片足20秒ずつ3セット行ってください。
練習量の調整
スポーツの練習量が多すぎると、オーバーユースによる炎症が起こりやすくなります。
練習量を調整し、休息をとることも大切です。
定期的な圧痛テスト
定期的に圧痛テストを行い、オスグッドが発生していないか確認しましょう。
定期的に確認することで早期から対処できるようになります。
太ももの前側を押して痛みがあると、オスグッドが生じている可能性があります。
規則正しい生活
疲労が蓄積されれば筋肉が硬くなり、オスグッドを引き起こすリスクが高まります。
規則正しい生活を心がけ、睡眠時間も同じ時刻に7.8時間とることで、疲労が回復されやすくなります。
よくある質問
Q&A
よくある質問
Q&A
成長痛とオスグッドの痛みはどのように違いますか?
成長痛では疼くような痛みが続きますが、オスグッドは動くと痛みが生じて休むと緩和されます。
オスグッドを発症するのは男の子だけですか?
いいえ、女の子が発症することもあります。
女の子の方が成長が早いため、発症する年齢が早いといわれています。
オスグッドは何歳くらいの子どもに発生することが多いですか?
10歳~15歳くらいの成長期のお子さまに多いです。
オスグッドは大人には発生しませんか?
子どものときに発生したオスグッドが改善しておらず、大人になってから再発するようなケースもあります。
オスグッドと身長は関係ありますか?
身長の伸びるスピードが早ければ筋肉や腱が引っ張られるため、オスグッドが発症しやすいです。
オスグッドにマッサージは効果ありますか?
痛みや熱感のある炎症期にマッサージをすれば悪化する可能性があります。
症状が緩和されているときにマッサージをすれば、筋緊張が和らぎます。
オスグッドの施術に保険は適用されますか?
痛みが発生した状況によるため、ご相談の際にお身体の状況と合わせてお尋ねください。
オスグッドの痛みがある場合、いつまで安静にすればいいですか?
無理にスポーツをつづければ悪化してしまいます。
症状が緩和するまで安静にする必要があり、安静にすべき期間は個人差があります。
オスグッドでも部活動を続けられますか?
初期であれば、練習量を減らすなどして続けられます。
回復を確認しながら復帰することになります。
オスグッドの痛みがあるときに試合は出ない方がいいですか?
無理をすれば悪化してしまい、回復に時間がかかってしまうためおすすめはいたしません。